元日本代表の中西永輔監修の本では、ディフェンスのラインコントロールについて、以下のように書かれています。
(1)プレッシャーがかかっていればDFラインを上げる
DFラインをあげるには、相手のボールホルダーにプレッシャーがかかっていることが条件になる。
(中略)
また、相手が後ろ向きでボールを持っているときや、ゆっくりとした横パスを出したときや、バックパスをしたときも、DFラインを上げるチャンスになる。上記のほか、味方がボールを大きくクリアした時や、味方が前線に長い縦パスを出した時、カウンターアタックなどで攻撃している時はラインを上げて間延びした状態を防ぐことで、相手のカウンターを防止できる。
(2)ボールホルダーがフリーならDFラインを下げるDFラインを下げるのは、相手が裏のスペースにボールを蹴れる状況にある時だ。ボールホルダーがフリーの状態で、顔が上がっているときにラインを上げるのは、
自分たちでピンチのリスクを大きくしているようなもの。この時は、裏に蹴られても素早くカバーできるように3メートル程度ラインを下げて、
前線にいる選手を自分の視野の中に入れながらマークすること。出典:サッカーディフェンダー上達のコツ50
浦和レッズのポゼッションに対して、栃木SCが上記のようなラインコントロールをしっかり行っています。
鹿島アントラーズのラインコントロール。前線に長いパスを出した時に、DFラインを押し上げています。その時にMFやFWも一緒に押し上げることで、セカンドボールへの厚みをだしたり、相手ボールになった際に高い位置からのディフェンスを可能にしてるんでしょうね。
サイドバックが最終ラインに入っている例です。
左サイドにボールがある時、右サイドバックがスライドして中央のケアしながら、一緒にラインをそろえて下がっています。