2015年11月21日(土)、J1 第17節の広島vs湘南。
157得点のJ1最多記録を保持するゴンこと中山雅史が見守るなか、佐藤寿人が157点目のゴールを決めましたね!
埼玉県春日部市の大増サンライズ出身。ここ埼玉県東部地区の星です。
本人も、周りのチームメイトも、スタジアムのファンも待ちに待った瞬間。ゴールの瞬間は、スタジアムの空気が一変するほどの歓喜に包まれました。
ゴールシーンは、左サイドを崩してクロスが上がる前に、相手の視界から消えてフリーに。あとは枠に入れるだけという、佐藤寿人らしいゴールでした。
日本のスポーツ界の歴史は、小型民族である日本人がどうやって世界の大型民族と戦うか、という命題とともに彩られてきました。その結果、日本のスポーツ史に多くのエピソードを残しています。
柔道における「柔よく剛を制す」という考え方や、東京オリンピックでの日本女子バレーの金メダル(回転レシーブや変化球のサーブなどを多用し、東洋の魔女といわれた)などは、まさにそんな例でしょう。
サッカーにおいても、上のレベルにいけばいくほど、大きな選手や速い選手がたくさんいて、フィジカル的なハンデも大きくなるかもしれませんが、佐藤寿人のプレーは、大きくない選手が生き抜く術を教えてくれています。
以前、ドイツA級(UEFA-A級)指導者ライセンスをもち、現在は東京23FCのヘッドコーチをつとめる土屋慶太さんは、
「サッカーは、フィジカル、技術、メンタル、スピードなど、どれか一つでも特徴になる要素があれば、それで勝負できるスポーツです」
と話してくれました。
身体の小さな選手が、ポジショニングや体の向き、動き出しのタイミングなどの精度をあげることで、これだけの成果を得られるということは、多くの日本人の励みになるのではないかなぁと思います。
埼玉県東部地区出身のJリーガーとして、まだまだゴールを積み重ねてもらいたいですね。